「雪の日に引越しって大丈夫?」
「北海道の冬の引越しで、気をつけることは?」
冬の引越しは、雪や凍結のせいで夏とはちがう準備が必要です。北海道で引越しの仕事を16年続けてきた作業員として結論を言うと、雪の日でも引越しは基本的に予定どおりできます。ただし「除雪・水抜き・灯油・時間の余裕・防寒着」の5つを準備しておかないと、当日に作業が止まったり家電が壊れたりします。
冬・雪の日の引越しで気をつける5つのこと

1. トラックを停める場所と通り道を除雪しておく
家の前に雪が積もっていると、トラックを近くに停められず、運ぶ距離が長くなって作業時間が延びます。前日までに、トラックを停める場所・玄関・通り道の雪かきをしておきましょう。凍っているところには砂や滑り止めをまいておくと、作業員も荷物も安全です。マンションなら、管理会社に除雪の状況も確認しておくと安心です。
見落としがちなのが「引越し先」の除雪
旧居の前は雪かきしていても、引越し先の家の前が除雪されていないことがよくあります。トラックを家の前に停められなかったり、停められても道をふさいでしまったりします。住宅街なら車に迂回してもらえることもありますが、交通量の多い道路沿いだと家の前に停められず、かなり離れた場所から運ぶことになります。
そうなると作業時間がかなり延びて、お客様が寒い中で待つことになったり、引越しがなかなか終わらず、その日の荷ほどきの時間がなくなったりします。新居の前も、自分で雪かきをするか、除雪・排雪の業者を手配して、家の前だけでも雪をどけておいてもらうのがおすすめです。
ただし、家の前を除雪していても、そこまでの道が雪で狭くなってトラックが入れない場合は、どうしても離れた場所からの作業になります。こればかりはお客様にもどうにもできない部分なので、時間がかかることをあらかじめ知っておいてもらえると助かります。
2. 洗濯機と水道の水抜きは念入りに
冬は、洗濯機のホースや本体に残った水が凍って、部品が割れることがあります。洗濯機の水抜きはいつも以上にしっかりやりましょう。
北海道などの寒冷地では、退去のときに家の水道の「水抜き栓」を閉めておくのも大事です。空き家になった部屋で水道管が凍って破裂すると、修理費を請求されることがあります。やり方は管理会社や大家さんに確認してください。
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3. ストーブの灯油は数日前から使い切る
灯油が入ったままのストーブやポリタンクは、こぼれたり火災の危険があったりするので、引越し業者では運べないことが多いです。数日前から使い切るように調整し、残った灯油はガソリンスタンドなどに相談しましょう。寒い時期なので、引越し当日の暖房をどうするかも考えておきます。
4. 時間に余裕を持つ
冬は日が短く、雪道でトラックの移動に時間がかかります。前のお客様の作業が延びて、到着が遅れることもあります。午前中の早い時間に作業を始めるか、当日のほかの予定を詰め込みすぎないようにしましょう。
5. お客様自身の防寒着を用意しておく
冬の引越し作業中は、荷物を出し入れするために玄関のドアがずっと開いたままになります。部屋の中もかなり寒くなるので、作業を見届けるお客様が冷えてしまいます。
荷造りさえ終わっていれば、当日お客様がやることはそれほど多くありません。そのぶんじっと待っている時間が長いので、上着や手袋などの防寒着は箱に詰めずに、すぐ着られるところに出しておきましょう。小さいお子さんがいる家は特に注意です。
現場で本当に大変だった冬の引越し
北海道で16年、冬の引越しもたくさん担当してきました。実際の現場で大変だったことを紹介します。
外階段の雪で、足元が滑る
アパートの外階段に雪が積もっていると、荷物を持ったまま滑って転ぶ危険があります。作業員がケガをするだけでなく、荷物を落として壊したり、雪で荷物がぬれたりすることもあります。外階段がある家は、前日までに雪をどけて、砂をまいておいてもらえると本当に助かります。
道が狭くなり、家の前までトラックが入れない
雪が積もると道路の両側に雪山ができて、道幅がかなり狭くなります。トラックが家の前まで入れず、離れた場所に停めて、そこから手で運ぶことになります。
以前、ある団地の入口にトラックが入れず、100〜200mほど離れた場所にトラックを停めて、そこから階段で5階まで運んだことがあります。距離が長いうえに階段なので、作業時間も体力も夏の何倍もかかりました。
坂道でトラックが登れない
坂が多い地域では、チェーンを巻いていてもトラックが坂を登れないことがあります。そのときも、トラックを停めた場所からかなり遠くまで、荷物を手で運ぶことになりました。
窓から吊り上げた家具は、吊り下げる場所の雪も問題に
一戸建てで、以前の引越しのときにタンスを裏の窓からロープで吊り上げて入れたお宅がありました。次の引越しでは同じ窓から吊り下げる必要がありますが、冬に伺うと家の裏に雪がかなり積もっていて、とても運び出せる状態ではなかったことがあります。
こちらも次の現場があるので、その場で長い時間をかけて雪かきをするわけにはいきません。吊り作業がある家は、吊り下げる場所の雪かきを事前にお願いしています。
大型ゴミを置く場所も雪でふさがる
引越しのときに「大型ゴミもこの場所に出しておいて」と頼まれることがありますが、冬はその置き場所が雪で埋まっていて置けないことがあります。ゴミを出す予定の場所も、前日までに除雪しておいてもらえると助かります。
雪の日は、こうした「夏なら起きないイレギュラー」が起きやすいです。営業が見積もりのときにしっかり伝えられればいいのですが、お客様のほうでも「うちは雪が降ったらどうなるか」を少し気にしておいてもらえると、当日がずっとスムーズになります。
だから見積もりのときに「雪が降ったら」を考える
こうした経験から、12月〜2月の引越しは、見積もりのときに「ここは雪が降ったら大変だな」という場所かどうかを見極めるようにしています。お客様のほうでも、次のことを見積もりのときに伝えてもらえると、当日の段取りがスムーズになります。
- 家の前の道幅(冬に雪山で狭くなるか)
- 外階段があるか、何階か
- 家の近くに急な坂があるか
- トラックを停められそうな場所
- 以前、窓から吊り上げた家具があるか
- 大型ゴミを置く予定の場所
雪や悪天候で引越しは中止になる?
雪が降っていても、引越しは基本的に予定どおり行われます。荷物はトラックへの出し入れのときに毛布やシートで守ります。ただし、大雪で道路が通行止めになったり、高速道路が使えなかったりする場合は、日程の変更を相談されることがあります。天気予報が心配なときは、前日に業者に確認しておきましょう。
冬の引越しは料金が安い?
引越し料金が一番高いのは3〜4月の繁忙期です。11月〜1月は比較的落ち着いている時期なので、日程を選びやすく、値引きの相談もしやすくなります。ただし年末の最終週は混みやすいので、早めに見積もりを取りましょう。
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冬の引越しで家電・家具を守るコツ
- 冷蔵庫:寒い中を運んだあとは、すぐに電源を入れず、しばらく時間をおいてから入れると安心です
- テレビ・パソコン:寒い外から暖かい部屋に入れると、中に結露ができることがあります。すぐに電源を入れず、部屋の温度になじませてから使いましょう
- 床:雪や泥で新居の床が汚れないよう、玄関や廊下の養生を業者に確認しておきます
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外階段や玄関前の凍ったところにまいておくと、作業員も荷物も安全です。
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トラックを停める場所と通り道の雪かきに。
よくある質問
Q. 雪の日に作業員に暖かい飲み物を出したほうがいいですか?
気をつかわなくて大丈夫です。もし渡すなら、作業の前か後に、ペットボトルの飲み物などを渡すのが気軽です。
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Q. 北海道から本州への引越しで、冬に注意することは?
長距離はフェリーや鉄道コンテナを使うこともあり、天候で到着が遅れることがあります。新居での受け取り日には余裕を持たせましょう。
まとめ
- トラックを停める場所・玄関・通り道は前日までに除雪。引越し先の家の前も忘れずに
- 洗濯機の水抜きは念入りに。寒冷地は水道の水抜き栓も
- ストーブの灯油は数日前から使い切る
- 冬は日が短く道も遅れやすいので、時間に余裕を持つ
- 玄関が開いたままで部屋が冷えるので、防寒着は出しておく
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